「…あ、仲良いっていうか…万里くんの妹と仲良いから家に遊びに行った時にちょっと話したりするくらいだよ?連絡先も私は、知らないし」
「ほんと!?…じゃあ、結茉ちゃんは、万里くんのこと恋愛として好きじゃないってこと??」
「う、うん…」
葵ちゃんからグイグイ詰め寄られ、思わず腰が引けてしまった。
「そっか~♪よかった!万里くんと仲良しっぽかったからちょっと心配してたんだ、あ!万里くーん!お店で隣座ってもいい?」
ふふ、と、可愛く微笑む葵ちゃんは、私の言葉に安心したのかサッサと、万里くんを追いかけ、店内に足を進める。
そんな彼女の変わり身の早さに少し驚きつつも、私も続いて店内へと足を踏み入れた。
ーーーー……
ハァ…何でこんなことに。
店内に入店後、くじ引きで席を決めたのだけれど、私の左隣には万里くん。
そして、私の右隣には葵ちゃん。
…すっごく、居づらいんですけど。
先程の発言から葵ちゃんが完璧に万里くん狙いなのは理解している。理解しているからこそ、最悪な席だ。
葵ちゃんも間に私がいたら、話しづらいだろうしな。
そんなことを考え、肩を落とした時。
「はい!それぞれ注文も終わったし、じゃあ、改めて自己紹介しようか?まずは、俺からね。木村健吾です。部活は、サッカーで好みのタイプは清楚系な女の子です!よろしく」
健吾くんが仕切り、
「あ!じゃあ、次は私ね。木下葵です。部活は入ってませーん。よろしくお願いしまーす」
自己紹介が始まった。



