ば、万里くん…?
いつもの爽やかな微笑みのはずなのに、
なんだかその笑顔にゾクッと悪寒がはしる。
「ってぇ…万里何も蹴んなくても…」
相当痛かったのか涙目になりながら、文句を言う健吾くんに対し、
「…は?」
万里くんは、その一言で空気を凍らせた。
「いや…すんません。もう、何も言わないです…ごめんなさい……あ、ほら!店着くよ。早く入ろうぜ」
健吾くんは、万里くんに向かって即座に誤り、直ぐ様話題を変えた。
そして、一足先に店の前に駆け寄ると、他のメンバーに向かって手を振る。
その時。
「さ、結茉ちゃん、入ろうか?」
「う、うん」
万里くんに声をかけられ、私は、苦笑いを浮かべ、頷いた。
びっくりした…万里くんもあんな風に蹴ったりするんだ…
いつも、紳士的なイメージの彼の思いもよらない行動に驚きを隠せないでいると、
「…ねぇ。結茉ちゃん、万里くんと仲良いの?」
横から急に、葵ちゃんが小声で話しかけてくる。



