「こら、雅人、お姉ちゃんにありがとうでしょう?すみません。助かります」 私に向かって、ペコリと、頭を下げたお母さん。 その姿を見て、私も少し安心する。 「お姉ちゃん、ありがとー!」 「いいえ。はい、どうぞ」 笑顔で男の子に渡すと、ニコリと、可愛らしい笑みを見せてくれた。 私が自分の席に戻り、しばらくすると、 「次は、三ツ藤。お降りの方はお知らせください」 と、言う運転手さんの声に合わせ、 ~♪ 前の席にいた親子がボタンを押す姿が見える。 どうやら、このバス停で降りるみたいだ。