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「可愛い‼もう結茉ったら、最高に可愛いよ‼うん!完璧ね。ふふ、これなら彼氏の2、3人余裕でできる」


合コン当日。


私は、先日のLINEで約束した時間帯に万純の家を訪れていた。


「…服ありがとう。彼氏は1人でいいけど…。てか、なんだかんだ、万純には、お世話になってばっかりだね」


万純が選んでくれた服は、白を基調としたワンピース。所々に控えめにフリルが施されている可愛い系のデザインだ。


一生懸命選んでくれたんだろうな


と、思うと自然と笑みがこぼれる。


「何言ってんの。気にしなくていいんだよー私もいろいろ着せ替えできて楽しかったしね。はい、靴はこれ。あと、せっかくだし、髪も巻いちゃう?ほら、こっちおいで」


机の引き出しからコテを取りだし、ちょいちょいと、私に手招きをする万純。


私は、そんな彼女に素直に従い、近くにある椅子に腰かけた。


「髪巻くのとかあんまりしないからちょっと緊張するよ。合コンも緊張しそうだけどね。でも、最近、頑張ろうって思えるようになったんだ‼馨離れしないとって!」


私の前向きな言葉に万純の目が丸くなる。


「おぉ!偉い‼ようやくそう思えるようになったのね。ふふ、今日の合コン楽しみね。はい、できた」