『恨んでない?私がドナーで。


お姉さんは、見つからなかったのに。』



なんだか、落ち込んでしまいそう。


「いいえ、むしろ感謝してます。


姉は確かに幸せだったはずです。」


前を見据えて、私の胸に触る。


「此処にいるんだね。お姉さん。ごめんなさい、泣いて」


妹の美羽は、涙いっぱい溜めて鳴き始めた。


きっとまだ、いろんな整理が必要で。


みんな、色々あるんだね、って想う。


海を見た。水面に反射して、綺麗で。

目を細める。