『まゆみさん、お願いがあるの。

美咲の家にいきたい。ドナー相手の家わかるんでしょう?

お願い、教えて』


「遥ちゃん。ごめんね、ドナー相手の情報は、話せない規則だから」


しゅん、となる私にまゆみさんは、フワリと笑った。



「病院からね、見える丘はとっても綺麗でね。

海は近いし、素敵な場所なの。


1度いってみたら?」


??????


急に、話の方向性が変わりはてなマークが浮かぶ。


『あのね、私はドナーの。。ハッ、まゆみさん。


私そこ行ってきます‼』



"ありがとうまゆみさん"



心の中で、ありがとうを言う。


気づいた時、私は走っていた。