美咲を感じた気がした。


美咲…………………ありがとう。






美咲…………………………大好きよ。



ふと、目が覚め気づいた時101号室にいた。



涙の痕が、私を頬をかけていた。



『美咲……………………』





俯く私は、焦点があわなくぼやけて前が見えない。


涙が止まらない。


此処には美咲はいない。


いないけど、ちゃんと此処にいるんだよ、と。


胸の傷痕に触れた。