『美咲は、幽霊なの?違うよね?みんな、101号室で美咲って名前の女の子が亡くなって、みんなに、美咲が見えないのは‼



美咲は――――ッ』


彼女の人差し指が、私の唇にあてられた。


冷たい、氷のような冷たい手に…………



なにも言えなくなってしまった。



「私、遥に会いに来たの。


ごめん、ね。遥が大好きよ。それは、本当。


だから、泣かないで。


遥の心臓移植の日に、ちゃんと、話すから。


それまで待って。」


私の心臓移植と、美咲が、何か関係してあるのか。


疑問だけが浮かんだ。

その日は、普通に過ごすのは、無理で、病室に戻った。