365日、いつまでもふたりで

「竜くん遅いなぁ……」



トイレに行ったっきりなかなかもどってこない竜くん。

といっても、15分くらいだけど。
でも、竜くんのトイレはいつも早いから。



「あたしもトイレ行ってもいいかなぁ」



カフェにあるドリンクをそれなりに飲んで、トイレに行きたくなっていた。
でも、竜くん帰ってきてから行こうかと我慢していたんだ。



「いいや。いっちゃおう」



意を決して席から立ち上がる。



「すれ違ったりしたらいいんだけど」



席に帰ってきてあたしがいなかったらびっくりするだろうし。
スマホは置いてってしまっているから連絡することもできない。



「ま、いっか」



気にしてもどうしようもないので、トイレへと歩く。



「あ、りゅ……」



トイレへ続く角を曲がろうとしたところで見えた竜くんの姿。

名前を呼ぼうとして気がついた。
隣に女の子がいることを。

見た感じ、あたしよりも年下だろう。