その恋、記憶にございませんっ!

「いえ、コンビニに珈琲買いに行こうかと」
と言うと、

「そうなんだ?」
と言った慎吾は出しかけた小銭をしまい、

「じゃあ、僕も行こうかな」
と言ってきた。

「そうですか?
 みんな喜びます」
と言うと、慎吾は、

「なんで?」
と言う。

 いやー、なんでもなにも……。

 この人、自分がモテることに気づいていないのかなー。

 相変わらず、天然だなーと思いながら、二人並んで、コンビニへの道を歩いた。