その恋、記憶にございませんっ!

 ソースより醤油をかけたのが好きだが、二種類楽しむのもありだな。

 家で揚げたんじゃ、こんなにカリカリに揚がらないよなーと感心しながら、忙しげに立ち働いている厨房のおばちゃんたちを見る。

 まあ、あの安アパート、火でも出たら、一瞬で燃え尽きそうだから、あまり揚げ物はしないことにしているのだが。

 ご馳走さま、手を合わせると、一緒に座っていた、同期の千花(ちか)たちが、
「珈琲買いにコンビニ行く?」
と言ってくる。

「あ、いいねえ。
 私、グミ買いたい」
と瑞穂が言い、なんで、グミ、と誰かが笑う。

「此処のコンビニ、カフェオレの機械あるもんね」

「あれ、大きな店舗にしかないよねえ。
 そうだ。
 唯、さっきのランチのフリーペーパー見せてよ。

 木曜辺り、行かない?」
と瑞穂が言ってきた。

「いいよー。
 さっき樹、殴った奴だけどね」
とフリーペーパーを渡しながら言うと、みんなが、どっと笑う。

 ああ、平和だ。