「……平社員って。
そのわりに、めちゃめちゃ偉そうなんですけど」
「俺が父親に進言したんだ。
若いうちから、息子を役職に就けたら、莫迦な親だと思われると」
「いや、かえって他の社員の人が働きにくいんじゃないですかね?」
その通りだ。
蘇芳様の直接の上司など、死ぬ程やりにくそうだ。
次期社長になられる蘇芳様が、わざわざ平社員からやりたいと言っておられるので、みな、その意志を尊重しているだけだ、と思いながらも、一言も発せずに宮本は聞いていた。
「それ、やめといた方がいいですよ。
どうせ、会社でも、今のまま偉そうなんでしょ?」
もっと言ってやってくれ、と思いながら、二人を見ていたが、本田が、
「あのー、もう八時半なんですけど」
と言ってきた。
ええっ? と唯が腕時計を確認しながら、声を上げる。
「お二人とも、急いでお乗りください」
と口調は丁寧に言ったが、目は恐らく、だから、乗ってから話せばいいのに、と訴えていたと思う。
そのわりに、めちゃめちゃ偉そうなんですけど」
「俺が父親に進言したんだ。
若いうちから、息子を役職に就けたら、莫迦な親だと思われると」
「いや、かえって他の社員の人が働きにくいんじゃないですかね?」
その通りだ。
蘇芳様の直接の上司など、死ぬ程やりにくそうだ。
次期社長になられる蘇芳様が、わざわざ平社員からやりたいと言っておられるので、みな、その意志を尊重しているだけだ、と思いながらも、一言も発せずに宮本は聞いていた。
「それ、やめといた方がいいですよ。
どうせ、会社でも、今のまま偉そうなんでしょ?」
もっと言ってやってくれ、と思いながら、二人を見ていたが、本田が、
「あのー、もう八時半なんですけど」
と言ってきた。
ええっ? と唯が腕時計を確認しながら、声を上げる。
「お二人とも、急いでお乗りください」
と口調は丁寧に言ったが、目は恐らく、だから、乗ってから話せばいいのに、と訴えていたと思う。



