とっ、とろうとか思っていませんっ。
そりゃ、蘇芳さんがいきなり居なくなったら、寂しくなるかなあ、とは思うけど、と考えている間も、しのぶはクドクドと唯に説教してくる。
蘇芳が間で止めてくれようとするのだが、女がとうとうとしゃべっているときには、男はなかなか口を挟むタイミングがつかめないものだ。
何度も口を開けては閉じているのが見えた。
男は女に口ではかなわないって言うもんなー。
だから、手が出ちゃったりするんだろうなーと思っていると、しのぶが、
「唯さん、聞いてるのっ?」
と言ってきた。
つい、聞いてないです、と言いそうになったが、なんとか堪える。
「……聞いてます」
すると、ついに悪魔が傀儡の後ろから出てきた。
唯の前に歩み出たしのぶは唯よりも大きかった。
唯も小さい方ではないのだが、元から大きい上に高いヒールを履いているしのぶに見下ろされると、巨人の前になすすべもなく立ち尽くす村人のようになってしまった。
そりゃ、蘇芳さんがいきなり居なくなったら、寂しくなるかなあ、とは思うけど、と考えている間も、しのぶはクドクドと唯に説教してくる。
蘇芳が間で止めてくれようとするのだが、女がとうとうとしゃべっているときには、男はなかなか口を挟むタイミングがつかめないものだ。
何度も口を開けては閉じているのが見えた。
男は女に口ではかなわないって言うもんなー。
だから、手が出ちゃったりするんだろうなーと思っていると、しのぶが、
「唯さん、聞いてるのっ?」
と言ってきた。
つい、聞いてないです、と言いそうになったが、なんとか堪える。
「……聞いてます」
すると、ついに悪魔が傀儡の後ろから出てきた。
唯の前に歩み出たしのぶは唯よりも大きかった。
唯も小さい方ではないのだが、元から大きい上に高いヒールを履いているしのぶに見下ろされると、巨人の前になすすべもなく立ち尽くす村人のようになってしまった。



