その恋、記憶にございませんっ!

「えっ、テレビ?
 なんでですか?」

「普段はテレビなどあまり見ないんだが。
 さっきみたいに、緊張して会話が進まないときには、二人でテレビを見る、というのも有効な手段だと今日初めて気がついたんだ。

 さあ、買いに行こう。
 すぐに運ばせる」

 異論は許さん、と強い口調で言ってきたので。

 余程、沈黙に耐えかねたんだな、と思い、やっぱり、ちょっと笑ってしまった。