「大迫さんにも言われましたしね。 好きな料理作ってちゃいけないって」 苦笑いするあたしを見て、大迫さんは口を噤んだ。 あたしは資格のテキストを鞄に仕舞い、立ち上がる。 そして、 「今日は外回りに行かないといけないので。 行ってきます!」 オフィスを後にした。