頰を染めるあたしに、



「でもお前、何か良くないことがあったんだろ?

……腰か?」



戸崎は心配そうに聞いた。

戸崎には分かってしまうのかな、あたしの不安が。

剛君に対する恐怖が。




「あのね、実は……」



昨夜の出来事を聞いた戸崎は、



「はぁ!?ふざけんな!!」



案の定顔を歪めた。



戸崎が苦しむことは分かっていた。

でも、黙っているほうがもっと苦しむ。

だからあたしは、洗いざらい話したんだ。