そんなでこぼこ兄妹に、とうとう聞いていた。





「もしかして柚ちゃん……

あたしのご飯を?」




柚ちゃんは戸崎そっくりの笑顔であたしを見る。

ただ、戸崎よりも柔らかくて女性らしい。





「だって柊が心配すぎて死ぬって言うから……」



「おい、柚!そんなこと言うんじゃねぇ!!」




その言葉が胸に沁みると同時に、笑っていた。




また、こうやって柚ちゃんと笑えて嬉しい。

そして、あの頃みたいに戸崎が隣にいてくれて。

あたしは本当に幸せだ。

幸せすぎるくらい、幸せだ。