「なぁ。お前はいつ、俺のことが好きになったんだ?
もしかして、初めて会った時から惚れてたとか?
俺様かっこいいからな」
そんなことを言う馬鹿柊を
「まさか」
あたしは鼻で笑っていた。
「あたし、最初はあんたのこと本当に嫌だったよ。
チャラいしキモいし」
「キモいはへこむんだけど。
お前やっぱりドSだな」
柊はそんなことを言っていた。
あたしは笑いながら高校時代の卒業アルバムを見る。
そして、あたしの記憶はあの頃に遡っていった。
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