俯くあたしに 「お前が嫌なら、今まで通り別々でもいいけど」 戸崎は言う。 その言葉に愕然とした。 あたしの強がりのせいで、戸崎との同棲の話は流れるだろう。 そして、ここ数日のように戸崎が泊まりに来てくれる日も無くなるだろう。 そう考えると酷く寂しかった。 一緒に住みたい。 でも、迷惑かもしれない。 結局あたしはいつも、「いい子」になってしまう。