あたしの身体は震えている。




マキに会った時、やっぱり悔しかった。

この人は戸崎に抱かれたんだと思って。

嫉妬でいっぱいになった。

このどす黒い気持ちを消すためにも、戸崎に抱かれたい。






「大切だから簡単に抱けねぇんだよ」




その言葉はまるで悲鳴のようにあたしの耳に届く。




「俺はこんなに惚れているんだ。

自分でも引くくらい、お前が大好きなんだよ」





ストレートなその言葉が、あたしの胸をちくちくと抉り、そして満たしていく。

幸せな笑みを浮かべ、ずっとその胸にしがみついていた。

あたしはこうも愛されて、すごくすごく幸せだ。