結局、戸崎とはいつものように手を繋いで身体を寄せ合って眠った。

戸崎は試合で疲れているらしい。

電気を消してしばらくすると、規則正しい寝息が聞こえてきた。





暗がりの中で戸崎を見る。

閉じられたその瞳、幸せそうに笑っているその唇、その全てが愛しい。

毎日、こんな寝顔を見ることが出来たらいいのに。

この胸で眠れたらいいのに。

時々、こうやって戸崎といることが信じられない。

それほど戸崎に会えて、戸崎に愛されて、あたしは幸せなんだ。