ちょっと待てよ。 マキ、その反応はなんだ。 まるで、柊のことを知っているような反応だ。 俺はベッドに座ったまま、マキの髪を撫でる。 「なぁ……柊のこと、知ってるのか?」 「知ってるも何も……あたし、抱かれたことあるから」 「……は?」 「柊は遊びだったけど、あたしは好きだった」 驚いてマキを見ていた。 柊が遊びで女を抱く? それ、本気で言ってるのか? 信じられない俺は、ぽかーんと間抜け面をしてマキを見る。