私の日常が崩れる日

あのような輝いた学生時代を送ることができない。

『貴女は何を抱えているの?』

『その質問はどの立場からされてますか?』

『立場って?』

『教員、元精神科看護師長、人間としてのどれですか?』

『そうね…全部かしら』

和田先生は遠い目をしながら質問に答えた。

『私ね、看護師の時の患者で忘れられない人がいるのよ』

『忘れられない人ですか』

『その子は高校生で一見、なんで入院しているか分からないくらい明るくて、フレンドリーで…良い患者だったわ。でも、ある日、その子は自分の病室で自殺した』

『えっ』

『遺書に書いてあったわ。「自分を偽るのに疲れました。誰も私自身を見てくれないのです」って。その時に気付いたわ。あの子の元気は偽りで無理をしてたって。それに気付いたとき、自分を悔やんだわ』

和田先生は心底、悔しそうな表情をしている。

『そして、貴女はその子の目と酷似してるから、私は同じ過ちを繰り返さないためにも貴方が気になるの』

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