どうして君を好きになったんだろう

「ごめん・・・・・・・・言い過ぎた。」


そう言うと璻はソファに寝っ転がった。


「・・・・・・・亜柚とは高1の時に出会った。俺の一目惚れだった。綺麗な顔して、スタイル良くて、笑った顔が最高で。遼に協力してもらって両思いになったんだ。俺から、告白した。・・・・・・・・初めての彼女に俺は嬉しくて、親がいなくなった悲しみも忘れるくらい大好きだった。でも、俺の他に男がいた。」


「・・・・・・・それって、二股?」


私は立ったまま璻の方を向いていた。


「そう。亜柚に問い詰めたらこう言われた。
・・・・・・・・・噂で面倒くさくなったんだよ。そんな不良みたいな格好してるから。周りから噂されてる奴と本気で付き合えるわけない。・・・・・・・・泣くとか、謝るとか、されるのかと思ったのに、逆に怒られるとか。俺がいくら本気で好きになっても意味が無い。・・・・・・・・見た目でなんで判断されなきゃいけないんだよ。偏見だろ。そんなこと言ったって意味ねぇけど。・・・・最後はお前が悪いんだって言われるだけで。噂されるようなことしてた俺が悪いんだよ。別に喧嘩だって、犯罪だって、何もやってなくてもな。・・・・・見た目だけでそう言われる。」