どうして君を好きになったんだろう

「よし、じゃあ帰るかー!!って、怜香は璻君の家か。・・・・・・気まずい?」


「ちょっと。・・・・・・でも大丈夫だよ。後で連絡してみる。」


「うん。あっ、遼帰ってきたみたいだよ。公園で待ってるって。行ってみよ。」


私達は最初と同じ公園に来た。


遼君が手を振っている横で璻が座っている。


頭を抱えて座っている。


私は璻の元にいってしゃがみ込む。


「・・・・璻?大丈夫?」


「怜香ちゃん。」


遼君に呼ばれて近くに行く。


「璻のこと任せていいかな?・・・・・あいつが話せるまでそばにいてあげて。その話が何かは言えないけど。」


きっと、その話は璻の過去で、簡単に話せるようなことではない。


でも、私を助けてくれたから。


今度は私が璻を助けなきゃ。


「分かった。じゃあ、遼君は瑚春のことお願いね。」


「えっ!?」


「話したいことあるんでしょ?瑚春のところに行ってあげて。」


「・・・・・分かった。」


遼君が瑚春の元に行ったのを見て私は璻のところに来た。


「璻?帰ろ?」


璻は何も言わずに立ち上がって歩き出した。


前を向いて歩いているはずなのに、何も見えてないみたい。