「俺、焼きそば食べたい。怜香は?」
「うーーん、かき氷。」
私達は順番に買っていく。
かき氷の屋台を出て璻の元へ行くと、近くに知らない女の子。
「・・・・・・・璻?」
後ろから話しかけると璻は肩をビクッと震わせた。
「へー。この子が新しい彼女?なんか清純そうだねー。」
私のことをジロジロ見ながら自信たっぷりに言う。
「あの、誰ですか?」
「私?璻の元カノ。」
元カノ?
その人は璻の耳元で何か言うと帰っていった。
「璻?大丈夫?」
璻は悲しそうで、怒っているようにも見えた。
「・・・・・ごめん。ちょっと俺行くわ。」
「えっ!?」
それだけ言って璻はあの女の子と同じ方向に走って行った。
取り残された私はその場に佇む。
「・・・・あれ?怜香?どうしたの、そんなところで。」
後ろを振り返るとそこには瑚春と遼君がいた。
「璻と一緒じゃないの?」
遼君が不思議そうに聞く。
「・・・・・・・璻の元カノが来て、多分、追いかけていっちゃった。」
私がそう言うと遼君は驚いた顔をして急に大きな声で言った。
「それ、本当!?ちょっと俺行ってくるから、2人で一緒にいて!!後で連絡するから!!」
それだけ言って遼君が走っていく。
なにがどうなっているの?



