どうして君を好きになったんだろう

隣にいる私が不釣り合いにみえる。


バスに乗って約束の公園に行く。


すると既に瑚春は来ていて、私に手を振っている。


「お待たせ。ごめんね。待たせて。」


「・・・・・・ううん。それより何なのこの2人は。っていうか、何でここに遼がいるの?」


混乱しているのか私と遼君を見る。


「実は色々あって、遼君が瑚春に会いたかったらしい。」


私がそう言うと瑚春は顔を真っ赤にした。


こんな顔初めて見る。


「じゃあ俺、瑚春に話あるから。」


そう言って瑚春の手を握ると2人はどんどん先に行ってしまった。


「えー?私、どうするのさ。」


「俺と回ればいいじゃん。怜香が良ければ。」


私の後ろから璻が言った。


「あっ、えっと、・・・・・うん。璻が私で良ければ。」


「あははは!じゃあ行くか。」


璻は私に手を差し出した。


私はその手を見て固まっていると、


「はぐれるし、またこないだみたいになったら嫌だろ。」


そっぽを向いて璻が言った。


私は頷いて璻の手に自分の手を重ねる。


そのままぎゅっと握られて璻の後ろを歩く。


自分の心臓が早くなっているのが分かる。