どうして君を好きになったんだろう

私はこくこく頷くと、璻はありがとうって言った。


「お待たせーー!!」


浴衣に着替えた遼君が来た。


2人が並ぶとオーラがあって、大人っぽくて、何より目立ちそう。


「待ち合わせって何時?」


「えっとー。5時半かな。」


「じゃあ後30分くらいして行くか。途中まで一緒に行くぞ。・・・・・隣町だし、俺も高校生って分かんないなら誰かに会っても大丈夫だろ?」


もしかして、気づいてたのかな。


私が璻と歩く時に周りの目を気にしてたの。


「・・・・・・うん。ありがとう。」


私達は時間まで遼君の着物愛について話を聞かせられたり、彩芽ちゃんのことを話していた。


「じゃあ、そろそろ行くか。」


時間になってみんなでバス停に向かう。


外に出るとお祭りに行くらしき人がたくさん。


周りにジロジロ見られるのはきっと2人のせいだ。


だって、私が言うのもあれだけど、結構かっこいい。