どうして君を好きになったんだろう

「ご馳走でした。」


「「はやっ!!」」


ものの5分で食べきってしまった璻。


「あっ、そうだ。お祭りどこで待ち合わせなの?」


「え?・・・・・・・・もしかして、瑚春目当て??」


「えっ!?いや、その・・・・・はい。なんかこないだ会ったときに一目惚れっていうかなんていうか/////」


ちょっと照れた遼君が頭を抱える。


「・・・・・本当に好きなの?」


「・・・・・うん。マジ。」


「はぁ、仕方ないな。・・・・・時計台がある公園だよ。そこに行けば会えるよ。」


私がそう言うと遼君は嬉しそうに飛び跳ねた。


「俺も浴衣着ていくーーー!!璻は?璻も行くだろ?」


「えっ!?璻も行くの?」


「えっ、駄目なの?」


「いやっ!そういうわけじゃない。なんか人混みとか嫌そうだから。」


「まぁな。でも、お祭りは好き。」


へー、意外だなー。


「じゃあお前も浴衣な。家から持ってくるから待ってろよ。」


そう言って遼君は風のように玄関を飛び出して行った。


「んじゃ待ってる間、髪結ってやるよ。」


「え?髪って璻がしてくれるの?自分でやれってことだと思った。」