どうして君を好きになったんだろう

私がため息を零すと璻が私の頭をぽんぽんと撫でた。


「え?なに、璻?」


「やっといつもの怜香に戻った。」


そう言ってニコッと笑う璻。


璻の目に私はがどう写っているんだろう。


「あっ、じゃあ俺もそろそろ行くな。病院に寄ってこれ渡してくるわ。ありがとな。」


「ううん。こちらそありがとう。・・・・ちょっとだけだったけど楽しかった。」


「あっ、そうだこれ。あげる。」


そう言って渡されたのは星のネックレス。


「これって・・・・・私に?」


「まーな。本のお返しと案内してくれたお礼。こんなもので悪いけど。」


「・・・・・・・・ううん。ありがと。」


私は嬉しくてその場で首に着けた。


「うん。似合ってるよ。」


そう言ってニコッと笑った璻にドキッとしてしまった。


「・・・・ありがとう/////」


「じゃあ俺行くな。またな。」


「うん。また、ね。」


私は璻に小さく手を振った。


璻が学校の外に出たのを確認して私は生徒会に戻る。


首には綺麗な星のネックレス。


誰かにサプライズしてもらったのも、男の子にプレゼントされたのも初めて。