「え?大丈夫だよ?」


「そう。ならいいけど。怜香はいつも無理するし。・・・・・・なんかあったら言ってね。」


「ありがとう。瑚春にはちゃんとなんかあったら相談するから。」


「うん。親友だもんね?」


そう言ってニコッと笑う瑚春。


なんでこんなに瑚春が私のことを心配してくれるかっていうと・・・・・


「あっ、怜香ちゃんだよ!凄いよねー。生徒会入ってて、成績も良くて。羨ましいー!」


「怜香ちゃんとこないだの模試全国100位に入ったらしいよ。ヤバくね?」


「ほんとにスタイルいいよねー。みんなの憧れって感じじゃない?」


「友達にも優しいし、こないだ私も相談にのってもらったんだー!」


廊下を歩けば周りからそう言われる。


私は別に何も凄くないのに。


成績が良いからってそんなに噂されなきゃいけないの?


本当はみんなが思うほど偉くなんてないんだよ。


親が・・・・・親が望んでいることを淡々とこなすだけ。