ずっと、怜香だけを好きでいる。


怜香の隣にいる。


俺を変えてくれたのも、怜香に夢中にさせたのも怜香なんだ。


怜香を大切にしたい。


そう思えたのは初めて。


1度した恋は苦しくて、俺に深い傷を付けた。


2度目の恋は甘くて、苦しくて、でも全然嫌じゃない。


離れれば離れるほど好きが増えていった。


俺は怜香を抱きしめた。


「またな。連絡するから。」


「うん。またね。璻。」


そう言って怜香はバスに乗って行った。


俺はバスを見送って自分も引越し先に歩き出した。


大丈夫。


また会えるから。