1時間くらい、怜香と話していた。


今まで話せなかったことが多かったから、楽しかった。


話せたことが嬉しくて、2人ずっと笑っていた。


でも、電車は静かに停まった。


電車を降りて駅の外に出た。


「はい、スーツケース。」


「ありがとう。・・・・・じゃあ、またね。後で連絡する。」


悲しそうに言う怜香。


「何そんな顔してんだよ。」


「えっ?」


「付き合ってるんだからまた会えるに決まってるだろ。だから、悲しい顔すんな。なんかあったらすぐ来てやるよ。」


「うんっ。ありがとう!!」


俺は怜香の唇に自分の唇を重ねた。


唇から怜香の熱が伝わる。


ゆっくり唇を離すと怜香の顔を真っ赤になっていた。


「真っ赤・・・・・」


「璻がっ、急にするから・・・・・」


「ふっ、・・・・今度デートする時はもっと長いのしてやるよ。」


「・・・・・///// 今がいい。・・・・離れるのがちょっとだけ、寂しいから。」


真っ赤な顔で言う怜香が愛しくて、俺はさっきよりも長いキスを落とした。


大丈夫。


今度こそ離れないから。