「・・・・・・ごめん。私、何も知らなかった。もう、学校で何も言われないのも、亜柚ちゃんが関わってこないのも全部時の流れだと思ってた。・・・・・・・でも本当は璻が裏で私のために亜柚ちゃんと約束してたんだね。・・・・・・・・ごめんなさい。何も、何も知らないのに最低な言葉ばっかりぶつけた。」


怜香は泣きそうになるのを堪えて話した。


怜香は全然悪くない。


噂があったのだって俺だし、亜柚との約束を怜香に言ってなかったんだから知らないのは当たり前だ。


「怜香のせいじゃない。・・・・・・・・結局今、約束破ってるし。・・・・・・もう、破るしかなかったし。」


俺がそう言うと怜香が聞いた。


「・・・・・・約束破っちゃっていいの?」


遠慮がちに俺に聞いた。


「・・・・・別にもういいんだ。っていうか、これ以上自分に嘘つくのも我慢するのも嫌だ。」


もう、自分の気持ちに嘘をつきたくない。


伝えたい。


俺の気持ちを。