「そうね。その時は恋バナ出来たらいいわね!お父さん抜きで。」


「なっ!?俺だって気になるよ!!」


「私もお母さんと恋バナしてみたい!!」


私達は子供の時みたいにはしゃいだ。


「あー笑った。・・・ふふっ。・・・・・よし、じゃあそろそろ行くね。」


私はリュックを持って玄関の外に出た。


「・・・・・今までありがとうございました。今度帰ってくる時は今よりも成長した私になってるように頑張ってきます。・・・・いってきます。お母さん、お父さん。」



「いってらっしゃい。怜香。」


「頑張ってこいよ。いつでも頼っていいからな。」


私は泣きそうになるのを我慢して思いっきり笑顔を見せた。


「いってきます。」


そう言って私は家に背を向けて歩き出した。


振り向かなくても、大丈夫。


今は大好きなお母さんとお父さんがいるから。


応援してくれる人がいるから。