「答えて。」


え?


なんかよくわかんない璻だな。


でも、


「そりゃ、仲のいい人とかだったら寂しいよ。でも、それがどうしたの?」


「うん。だよね。俺も。そういうこと。」


「えっ?だから、何が?」


「今日合格祝いするでしょ?早く帰った方がいいよ。」


そう言って歩き出す璻。


答えてくれないの?


私の告白の返事、無かったことにしてるの?


違うなら、振ればいいのに・・・・・


「ねぇ、無かったことにしたの?私の、告白。」


呟いた私の声は璻には聞こえてなくて、私の前を歩き続けた。


私は零れ落ちそうな涙を我慢した。


せっかく今日はお祝いの日なんだから笑わなきゃ。


家の前まで璻が送ってくれた。


「ありがとう。送ってくれて。それと、今日も色々ありがとう。私、璻のこと応援してるからね。」


ニコッと笑うと、璻が苦しそうな表情を見せた。