どうして君を好きになったんだろう

電車を降りて駅から出るとスマホがポケットの中で鳴った。


[行ってこい。怜香、自信たっぷりなんだろ?なら、大丈夫だよ。心配すんな。]


ちょっと上から目線の璻の言葉。


璻らしいなって思った。


私はスマホを閉まって会場に向かって歩いた。


璻に勇気を貰ったからかさっきよりも足取りが軽い。


会場にはたくさんの人。


時間まで私は璻のメッセージをずっと見ていた。


緊張するのをどうにか抑えていた。


「今から合格者を発表したいと思います。」


そう言って、受験番号が書かれた紙が開かれる。


・・・・・・・・・・あっ、



あった。



あった。



「あったーーーーー!!」


私は人目も気にせず叫んだ。


嬉しくて、涙が溢れてくる。


本当に、本当に、受かったんだ!!


私は自分の番号をじっくり見た後、急いで璻に電話する。


1番に璻に伝えたかったから。


電話をかけるとすぐに璻が出てくれた。