「・・・・変わった。これで、私も、璻も変われたね!!」


私が笑って言うと璻がもっと強く抱きしめた。


「うん。・・・・・俺を変えてくれてありがとう。」


私はそっと璻の髪に触れる。


「・・・・・・・何回やり直したの?」


「・・・・・・・それ聞く?」


「・・・・・・・気になって。」


「・・・・・・・2回。」


「・・・・・・・だよね。結構茶色だったもんね。」


「「ぷっ、あはははは!!」」


私達は声を出して笑った。


変わったんだ。


私も、璻も。


今までの偽りの私たちじゃない。


その後、遼君に染めた髪を写真に撮って送ったら即電話がかかってきた。


一緒にいたらしい瑚春もびっくりしてた。


「じゃあ、また来るね。」


「おぉ。気をつけて帰れよ。」


「ありがとう。」


私は1人家に向かって歩く。


今までで一番足取りが軽かった。