「最近いい顔してるよ。怜香。」


「ほんと?ありがとう。」


私は今まで通り勉強もちゃんとやって、委員会もちゃんとこなす。


でも前ほど辛くないのは璻のおかげ。


璻の前では素直になれるから。


放課後になって、私は瑚春と別れて璻のマンションに向かう。


「璻ー?いるー?」


扉を少し開けて聞くと声が返ってきた。


「あっ、怜香?今ちょっと行けないからリビングに入ってて。」


「分かったー。」


っていうか、どこにいるの?


私はソファに座って待っていると、お風呂場からタオルをかけた璻・・・・?


「・・・・・・・・誰!?」


「俺だよ!!璻だよ!!」


だって、私の目の前には髪が真っ黒の男の子。


「・・・・・・・・・・本当?本当に璻なの?」


「他に誰がいるんだよ。・・・・・・その、なんていうか。・・・・怜香に言われたから!!あん時話して、もう、見た目変えても意味ないなって思って。なんだかんだ、見た目気にしてたのは俺なのかなって思って。だから、その・・・・・・・」


私は璻が言い終わる前に抱きついた。


「えっ!?ちょっ、怜香!?」