アオイロノヒマワリ ―咲―




あ、軟膏返してない……。





まあ、後でもいいか。






そう思いながら斎藤さんに借りた軟膏を指に塗っていると、廊下を歩く足音がした。






その方向を見ると、その人は凄く嫌そうな顔をする。





「そこにいると邪魔だよ」





「別に真ん中に座ってる訳じゃないんですから邪魔にはならないと思いますよ、沖田さん」






私が反論すれば、その人──沖田さんはますます嫌そうな顔をする。





何か、あからさますぎて腹が立つ。