「……仕方ねぇな」 土方さんは袂から手拭いを取り出すと、自分の目をそれで覆った。 「これで見えねぇ。……触るぞ」 「……っ!?」 彼は本当に見えていないのかと思ってしまうくらい手早く帯を解き、着物を脱がせていく。 彼の手が着物を脱がそうと触れる度、胸が高鳴る。 うるさいくらい心臓の音がする。 彼に聞こえてしまいそうなくらいに。