アオイロノヒマワリ ―咲―

side土方



「そっちいたか?」




「いや。そっちは?」




廊下がざわざわと騒がしい。




「う……ん……」




目をゆっくりと開けると部屋の中の暗さに飛び起きた。




……四半刻以上経ってんじゃねぇかよ。



「向井の奴、起こせって──」




「何処行ったんだろ?あ、そっちにはいないよー!」




平助の大声がする。