まさか、花がしゃべるわけないよね……。 ふと、私の首もとで何かが光った。 「日葵、トンボ玉が……」 私の首にはお母さんからもらったトンボ玉のネックレスが付けられている。 何でもお母さんの家に代受け継がれるお守りらしく、小さい頃から肌身離さず付けている。 青色のそのトンボ玉は光る向日葵と共鳴するかのように更に強く光りを放つ。 その眩しさに目をつぶった。 『こっちにいらっしゃい。私の可愛い──』