「まどか嬢、顔をあげよ。その顔をよく見せてくれ」


うっ、この超絶な美形を私は真正面から眺めなきゃいけないんだろうか?
声まで美声とかもうどうしたらいいの?


でも王様に言われれば顔を上げないわけにはいかず、ゆっくり顔を上げた。


うん、すっごい美形だ。
美形揃いの竜人さんたちの中でも群を抜いた美形がそこにいらっしゃる。
しかも椅子に座ってる状態で私の身長くらいに見える。
距離があるけど、多分そう違いは無い。
2m超え確実で長身なようです。
あまりの美形に口調も混乱したようです。


本当に竜人さんたち大きいなぁ。
2m超えるのが標準ですか?

私かなりお子様に見えそうだよ。

そんな風に超絶美形な王様を見つつ考えていたら


カタン、と椅子から立ち上がった王様。

やっぱり大きいな。

って、こっちに近付いてくるよ!?

ビックリしながら近くに来た王様を見上げた。
やっぱり2m超えてる身長だ。
見上げると首がグキッとってくらい見上げなきゃいけない。
これ、首にくるわ。痛めそう。


そしたらその感じに気付いたのか


なんと王様が跪きました?!
そして、手を取られ甲に口付けられて告げられたのは



「やっと出逢えた。異界にいたのだな私の番。」

はい?番って?
あの動物とかに使う番ですか?
言葉を変えるなら恋人すっ飛ばして夫婦みたいな?

えぇぇぇ!!!!!!