「あとね、苺。」 「…?」 「栄子さんから伝言預かってるんだ。」 「おばあちゃんから…?」 「そう。『毎日を楽しく過ごしなさい。過ぎたことは過ぎたこと。それをいつまでも引きずってるようじゃ、私も報われないよ。元気でね。』って。」 そうだ。おばあちゃんが亡くなるとき、おばあちゃんの病室のベッドの隣に雪をおいて帰ったんだ。 おばあちゃん、元気になってね。 雪も私も応援してるよ。って。