すると、そんなアタシにナオは少し呆れながら… だけど強く抱きしめながら、アタシの耳の近くに声を発した。 「ホント、バカかもな。」 「ふぇ…?」 いつものように出てしまう、マヌケな声。 だけど、今はそんなの気にしてられないよ…。 「好きな女。こんなに泣かして…俺って本当にバカかもな。」 ナオの息が、耳に当たって少しくすぐったい。