冷たい風が吹き付ける…。 身震いのする体にナオがそっとアタシにブレザーを掛けてくれた…。 いつもと変わらないその優しさ……。 だけどナオが他の事考えてるんだって事くらい… いくらアタシでも分かるよ…。 「どうした?」 アタシの頭に手を置いて顔を覗き込む。 ナオの少し戸惑った顔…。 そんな顔しないでよ…。 不安になるじゃん。 ナオのバカ…。