ーーーーーーーー
ーーーーーー








「山形を抱いた」




そのメールに、言葉を失った。

携帯を持つ手が震えた。






一番恐れていたことが現実になった。

俺は山形に二度も逃げられて……

挙げ句の果てに、竹中に取られた。

これも全て身から出た錆だ。

俺は深い考えも無しに竹中の彼女と遊び、竹中は俺を嫌っていた。

竹中だけではない。

多くの男から嫌われていた。





竹中に抱かれる山形を想像する。

あの、白い手で竹中にしがみつき、目を細める山形……

そんな山形、死んでも見たくない。