そのまま頭がおかしくなりそうなほどの甘いキスをして、ようやく唇が離れる。

やっとのことで立っていられるあたしに、戸崎は甘く切ない声で告げる。




「マジで我慢してんだ。

狂いそうなくらい。

本当は、山形を抱きたくて仕方がねぇ」





あたしを抱きしめるその日焼けした手は……

ブラウスの上から胸の膨らみをそっと撫でる。

触れられた部分が熱を持ったように熱い。






「ペチャパイとか関係ない。

山形の全てを俺のものにしたい」





その腕に飛び込むことが出来たら、どんなに幸せだろうと思った。