ヒロインは、優那。


「レオくんの用意してくれたドレス、超可愛い」


フリルとリボンのついた、淡いピンクのドレスを身に纏い感激している。


ヒーローはレオ。


「今宵ボクと踊るのはどのお姫様かな?」


立っているだけで絵になる色男。

様になってるのはいいが、チャラい。


「レオくん、写真とって」

「あたしもー!」

「あはは。順番にね」


雅人は影のヒーロー。

途中、ヒロインを奪いに現れることになっている。


いわゆる当て馬キャラ。


「青山くんヤバイ」

「ヤバすぎ」


雅人にハートを撃ち抜かれた女子数名が語彙力を失いヤバイしか言えなくなっている模様。


たしかに2人ともワックスで髪をセットしてタキシードなんて着てるものだから、普段より大人びてイケメン度が増している。


優那は相変わらず可愛らしいし。


主演3人が並ぶと、なんとも華やかだ。


レオがキャストが重要だと言っていた意味がすごくわかる。


物語の方は見ているこっちがドキドキしてしまう展開で、リハーサルでは台本を知っているわたしでさえ目が離せなかった。


学祭にやる劇にしてはラブ要素が高いのは女の子のウケを狙ったとかなんとか。